インタビュー

新人教育をはじめとする社員教育にも一役買う教育ツールとしての側面。
齟齬のない社内ナレッジの統一化にも。

2023年 労務監査社労士表彰制度 受賞

TERAMOTO社会保険労務士法人

父親の社会保険労務士の個人事務所を引き継ぎ、その後平成28年に法人化。お客様の課題を見える化し、その課題の解決に組織をあげて取り組む。
労務だけではなく人事面の手厚いサポートに定評があり、社外の総務部署、人事部署のような役割を担う。「つながりをデザインする」を標榜し、そこで働く人、組織、社会システムを繋ぐ。スタッフ総勢17名。
社労士になられてからまだ10年ちょっとなんですよね?
そうなんです。30歳までは東京で全く畑違いの仕事をしていまして、意気揚々と父の社労士事務所に入所したわけではなくて。社労士の資格を取得したのもちょっと時間が掛かってしまいました。資格試験の勉強も本気で取り組んでいませんでしたしね。

その間は実務経験をみっちりと積んでいましたが、やればやるほど仕事がどんどん面白くなっていって、資格取ったらもっと面白い仕事できるぞって。(笑)それで本腰入れて試験対策の勉強に精を出しました。
その社労士の面白い仕事とはどんなところにあるのでしょう?
お客様の課題や困っていることがあるわけですが、それに対して解決につながるための情報提供や知識の提供、サポートができるというところでしょうか。
自分自身も仕事をしながら様々なことを身に着けてきて、「自分にも人に喜んでもらえるような仕事ができるんだ」というところに楽しさややり甲斐を感じています。何かが良くなっていくという様を感じられるのは最高に興奮します。

そう、ヨクスルの一番いいところ、ヨクスルのネーミングだと思ってるんです。
ちょっとダサめというか(笑)、ダサカッコいいというか。当時の労務監査クラウドから使ってますけど、断然分かりやすくなって伝わりやすくなりました。良くなっていくことはお互いのモチベーションにも繋がりますしね。

私たち社労士事務所がお客様を「良くする」、まさにネーミングにすべてが込められていますよね。
ネーミングは重要ですよね。
いいところという話が出ましたので、ヨクスルのいいところをネーミング以外で教えてください。
もちろんネーミング以外にもいいところは多々ありますが、まずシステムの着想が素晴らしいです。
私自身もお客様の課題を整理するために監査というか診断のようなことを独自でやっていたんです。ペーパーでやっていましたので、整理も管理もとても大変で・・・。
これをシステムで一元化できて、かつリアルタイムでお客様と共有できる。

懇意にさせていただいている社労士の先生が労務監査クラウドの立ち上げに関わっていらして、これは絶対に使いたい!と思いました。
労務監査クラウドから使われていたんですね。
はい、ただ導入後はなかなか使えていませんでした。
使い方が今ひとつ分かってなかったのと、使い勝手そのものもまだまだ改善の余地がありましたし。システム開発もカットオーバーしたてでテスト中だったと思うんですよね。

ただヨクスルになってからは、労務監査クラウドからのユーザーさんの声をよく聞かれて開発に反映させてこられたので、それ以降は「あ、これこれ!」っていうのが色々入ってきてます。
他にもヨクスルのいいところをあげてください。
お客様と共有できる点はとても役立ってます。
お客様は自社の労務課題を必ずしも認識されているわけではありません。むしろどういう問題や課題があるのか把握されていないことが殆どなんです。
そこを全体的に把握できて、「こういう課題があります」というのをお客様と共有しながら進めていくことができます。
そしてその課題に対応ができたら「対応済」にできて、私たち社労士が進捗を把握できるようになっているんです。
共有、そして社労士が一緒になって伴走していける仕組み作りはとても秀逸です。
(欲しがりますが)他にも何か?
監査がパーセンテージでの加点方式のところもいいですね。監査って減点方式なんです。
ヨクスルはできていけばいくほど加点されていきますので、お客様も俄然やる気が出ていかれます。

小さなことですが、我々はスポーツで言うところのコーチのような存在ですので、一緒に確認しつつアドバイスし、そしてできたら一緒に喜ぶ。
そういう意味でも減点よりも加点がいいと思ってます。

お客様とのロイヤルティが上がってくるまでの間にヨクスルを活用していくことがすごく効果があると感じます。
課題が見えるのが大切で、お客さんは見えない、分からないと不安になるので、見えたり共有してるっていう状態を作れると心理的にも安心されます。
・・・・・・(目で催促)・・・(もっと何か?)
あ、そうそう、これは今日お伝えしようと思っていたのですが。
同席している原田は入社してまだ数日なんです。でももうすでにパソコンの中にヨクスルが入っていまして、ヨクスルを使って勉強してもらっているんです。

新しい法令も頻度よく入ってくるので教育ツールとしてもヨクスルは使えます。彼女はまだ実務経験が無いのでこのシステムを使うことで、分からないことを勉強できると思います。社労士としての仕事のイメージも広がりやすいですしね。
社員の知識レベルを揃えていくというところで役にたちそうですね。
まさにその通りです。

こういうシステムとかテクノロジーがすごく進化しているので、私たちの新しい仕事の道具になってきているんですよ。
だから経験が浅いメンバーとかもこういうシステムを使うことでベースのところ(外してはいけないところ)をキープできたり、お客様との話のネタになったり。もちろん各自の自信にもつながると思います。
ヨクスルを使ってお客様との関わり方で変わったことはおありでしょうか?
お客様のことをより深く理解する必要があるということで、コロナが明けてから極力お客様の元へ足を運ぶようにしています。
ヨクスルの診断結果を話のネタとして使いつつ、「この課題残ってますけど、どうですか?」という話題を振って、そして背中を押す。

お客様と外部の専門家という距離感ではなく、お客様の中に入っていけるように意識してますね。社外の人間かもしれないけど社内的な関係性を作ろうと。

この距離感こそが私たち「らしさ」かもしれないです。
らしさという言葉が出ましたが、今後のTERAMOTOはどういう方向性に向かうのでしょうか?
社労士というと労務、労務といえば社労士には違いないのですが、実は人事にも強いTERAMOTOになろうとしています。

組織を良くすることが私たちの目的ですので、組織開発やキャリアプランニング等の人事面のコンサル色を強くしていきたいと考えています。今後は自社にそちら方面ができる人材を増やし、そして育成していくつもりです。

お客様がTERAMOTOに決めて良かったって思う瞬間を、どう作るかを大切にしていきたいですね。
その人事にも強いTERAMOTOにするために、ヨクスルがお役に立てるとしたらどのあたりでしょうか?
弊社が作っている顧客カルテの中に人事・労務の情報を入れているんですが、これをヨクスルと紐付けたいと考えています。

基本情報や企業情報に加えて、付随情報として履歴や過去の提案状況、そしてお客様ごとの特性を加えたりして、その会社の価値が見えてくるような情報をくまなく網羅。
このカルテを見ればお客様の一連の情報を確認することができ、かつそれを有効的に活用することができます。

ヨクスルの労務課題の進捗管理や課題解決状況を、そのお客様ごとにカルテ化していきたいですね。
最後にヨクスルに求める機能がおありでしたら教えてください。
全国平均は見えるんですが、地域のニッチデータと比較したい。お客様も知りたいのは大都市のデータじゃなくて、地域特性を含めたローカル情報ですしね。

あと、これは将来的に期待するところですが、ヨクスルは労務に特化したデータですので人事に関するデータも入ってくると嬉しいです。
貴重なお話をありがとうございました。