インタビュー

「組織の健康診断」(ヨクスルの診断レポート)により顧問業に完全シフト化。
新規顧客獲得率、ほぼ100%!

2023年 労務監査社労士表彰制度 受賞

コステム社会保険労務士事務所

平成22年に開業し「 “組織の健康診断” からはじめる労務トラブルのないホワイト企業づくり」を掲げ、まずは組織の現状の問題点を把握するところから着手されるコステム様。スタッフ総勢6名。
保険手続や給与計算業務の契約は必須ではなく、労務顧問契約により組織の問題予防・解決を積極的に推進している同社。代表 松林 大樹 様に、ヨクスルの活用方法や導入後の変化についてお話を伺いました。
ヨクスルとの出会いについて教えてください。
社労士にしかできない仕事って何なんだろう?社労士って何者なんだろう?とずっと自問していました。

資格を取得して翌年には開業に漕ぎ着け、社労士事務所としての基本の給与計算や代行業務に加え、人事評価、コーチング管理職研修、組織開発まで行っていました。
しかし、組織が成熟するのを待たず業務内容を広げてしまったため、もう何が何やら分からない状況に陥ってしまいました。

「これでいいのか?」「これがやりたかったことなのか?」と何度も自問自答を繰り返していく中で見えてきたのは、労務に特化するということでした。

その頃と時を同じくしますが、今のヨクスルのようなものを探し求めていました。無いなら自分で作れないものなのか、と。そして出会ったのが労務監査クラウド(現 ヨクスル)でした。

ちょうどリリースされたばかりだったこともあり、制作側にこちらの要望を色々ぶつけたところ一つ一つしっかりと向き合っていただけこともあり、即契約することに。
タイミングよく出会ったとのことですが、では導入もスムーズに行かれたのでしょうか?
いや~、それがそうでもなくて。

当時の弊所は不夜城レベルの多忙さで。今思い起こせば生産性が悪かっただけでしたし、あれもこれもと他の社労士事務所と同様の業務をこなそうとしていました。労務監査クラウドと契約はしたものの、なかなか手が回らず導入には至れませんでしたね。

月の半分は出張に行ってましたし、残業もしまくりで有給休暇の取得率も低かったです。
労務監査クラウドからヨクスルへと変更がありましたけど、やはりそこも苦戦を?
はい、苦戦しました。2年くらい鳴かず飛ばずで全然使いこなせてなかったです。

ヨクスルから出されるレポートをお客様に提出するだけでしたら何の問題もなかったのですが、診断結果をベースにうちらしい提案書にしたくて。
ようは型を作りたかったのですが、それが完成するまではまさに悪戦苦闘。

逆にその型ができてからは無双状態です。(笑)
それは御社のホームページ上でも大きく掲げられている”組織の健康診断“に繋がるということでしょうか?
他の社労士事務所さんの使い方とはどうやら違うみたいですが、お客様にヨクスルの画面が閲覧できたり操作できるIDはお渡ししてないんです。
もっと言うならばお客様にはヨクスルの存在すらお伝えしていません。
お客様と共有できるという部分はヨクスルの売りの一つだと思いますが?
はい、そこも充分理解した上で、ボクのみが管理しています。
ヨクスルの使い方が独特のような気がしますが、具体的に教えていただくことってできますか?
「ここからは内緒です」なんて意地悪言うつもりはないです。(笑)

新規のお問い合せは色んなカタチでいただきますが、そのほとんどはスポットでのお問い合せです。
「助成金を取りたい」「就業規則を直したいんだけど」・・・のようなスポットのお問い合せなのですが、結論を言うとスポットのみの依頼はお請けしないことに決めています。
えっ?スポットの仕事はスルーされるんですか?
就業規則を直したいというニーズの裏側には「実はこういう問題があって」「実はこういうことが起こっていて」と何かしら事象があると思っています。
助成金を取るためには労働法の遵守がないと難しいわけですが、そこをちゃんとクリアできているかどうかをボクが知らずして、スポットだけをお請けすることは難しいんですよね。

それでまずは「組織の健康診断を受けられませんか?」とご提案し、現状が今どういう状態なのか、そしていつまでにどこに行きたいのか、この部分の同意を取った上で次に進みます。
それで「組織の健康診断」というのを大々的に標榜されているのですね。
診断を受けていただいて、悪いところをお見せしつつこのまま悪いところを放置してたらどうなるかを共有して、治療しますか?放置しますか?という意思表示をしていただく。その上での着手になります。

診断は最初にした上で、毎年この健康診断を受けていただくことにしています。
この診断を「ヨクスル」を使って行っています。
悪いところを突きつけられたお客様の反応はどんな反応が多いですか?
進むべき道というか、未来像が見えてきたと仰られるお客様は多いような気がしています。
進むべき道というのは理解できますが、未来像って現状の悪い結果から見えてくるものなのでしょうか?
鋭い質問ですね~。
最初に診断すると20%前後が一番多い診断結果になります。想像していたよりも悪い数字に肩を落とされるお客様は多いと思います。
ここからは提案書の中味の部分になってきますが、例えば「まずは就業規則を直しましょう」とか「賃金体系を見直しましょう」と優先順位をつけてご提案していきます。

人のことで悩まれてないお客様って皆無です。

そこにマイルストーン置いていって一つずつ改善していきましょうとお伝えし、実際に改善するためのご提案をしていくとお客様の顔色が明るくなられます。
ほぼ全てのお客様とオンラインで繋がっているだけとお聞きしましたが、実際に客先に伺うことはないのでしょうか?
今でこそ新型コロナの影響でオンラインも珍しいことではなくなり、zoomがメジャーになりましたけど、ボクはコロナ前から訪問からオンライン面談にシフトチェンジしようともがいていました。
WebEXやらbellFace(Web会議およびビデオ会議アプリケーション)やらを導入してみましたが、お客様はやはり「来てほしい」と。全然浸透しませんでした。

そんな中コロナが襲来し、瞬く間にオンライン面談が主流になりました。

セミナーも定期的に開催していますが、そのセミナーもオンラインですし、お問い合せいただいたお客様との面談もzoomです。
コロナ禍にあって新規のお問い合せをいただき、契約になったお客様は大阪や北海道まで広がり県外企業のお客様も増えつつあります。
オンライン面談になってから仕事のやり方に何か変化がありましたか?
不謹慎かもしれませんが、コロナの恩恵とも言える現象が弊所に起こっています。
働き方改革をご提案する社労士事務所なのに、お話した通り不夜城状態でまさに不健康でした。(笑)

それが今では残業ゼロ、休日出勤ゼロ、有給休暇消化率100%というホワイト企業になりました。

こっちの方向に舵を切られたのはヨクスルのお陰と言っても過言じゃないでしょうね。
こっちの方向というのは?
一言で言うならば選択と集中なのですが、今はぎゅっと労務にフォーカスすることができてると思います。
組織開発というチームビルディングだけは残していますが、企業の健康診断から始まって労務顧問に一本化できています。

言うまでもなくヨクスルがあってこその健康診断なのですが、ボクが自問していた「社労士にしかできない仕事」がここに来て明確になってきたと思っています。
最後にぶっちゃけですが、ヨクスルを導入する前と導入してからでは売上とか利益とかは・・・?
具体的な数字は置いといて、上がりました。特に利益構造に大幅な進化がありましたね。
だってお客様の元に行かないんですもん。しかも診断をベースに進められますので、業務の効率化も図れましたし生産性も上がっています。
それでいてみんな定時に帰ってますしね。
貴重なお話をありがとうございました。